実質無借金経営を目指そう!

「借金=悪」は個人の場合の倫理であり、経営的には間違い。

「運転資金」「設備資金」など全てを自己資金でまかなうのはムリ!

事業運営で融資を受けるのは当然!

平成26年3月現在、トヨタは16兆3,000億円・ソフトバンクは9兆1,000億円の借入金

これらの一流企業は、借入をしないことよりも、将来の成長分野や、自社の競争力を高めるために資金調達をして投資を行うという選択をしている。

無借金経営のメリット ①利息を払う必要がない ②借金返済に追われない ③健全企業と錯覚される ④精神的に楽

「無借金経営」=「倒産しない」と勘違いしている。「無借金経営」にも倒産のリスクがつきまとう。

全て自己資金で対応する「無借金経営」では、予想外の売掛金の増加など資金繰りが悪化した場合に、現預金で不足すれば即死する。

「無借金経営のリスク」 ①自己資金の範疇でしか投資を行えないため、折角のチャンスを活かし切れない ②銀行は返済実績がない企業の急な借入相談には応じない ③経営者の危機感が緩む

「借入を行うメリット」 ①大型案件の受注などのチャンスに必要な仕入れや設備投資ができる ②資金難の時期を事前準備で切抜けられる ③自己資金ではムリだった設備や広告に投資をして売上・利益を拡大できる

その投資によりさらに大きな利益を生み出すことができれば、その借入は正解となる。

そのチャンスの勝算が読めれば借入をして積極的にチャレンジすべし。大きく稼いで、利息をプラスして返せば銀行からの評価も上がる。

「借り入れ」というテコ=レバレッジを有効活用すれば、会社に大きなメリットをもたらすことができる。